STORY
「大人」。
いつの間にか、そう呼ばれるようになる頃──二十代。
結婚を考えて焦りだす29歳。
大学を卒業したばかりで、学生気分が抜けない22歳。
家業を何となく継いでしまって後悔する、25歳。
一見、華やかに見える時間は 少しずつ、
オトナではなく、かといって子どものままではいられないのに、
まだどうしようもなく生身で未熟。それが二十代だ。
『Party Worth Crashing』は、そんな
人生の節目で行き詰まり、もがき続ける人びとのストーリーを
<二十代>という大きなテーマの下に集めて構成された、
新しいミュージカルの形だ。
若い頃にする失敗や決断、
子ども時代が終わってしまった感覚、
思いがけない出会い、
そして、恋。
それぞれが、長い人生の中で、一度は誰かに
歌いかけてほしかった曲であり、
くり返し聞きたくなってしまうエピソードや、
誰もが持つ突然のひらめきの瞬間を持っている。
あらゆる二十代の淀みを
心の奥底に共鳴する詞と、
オフ・ブロードウェイらしいウィットに富んだメロディに、
きっと魅了されてしまうはずだ。
歌い手は、人生での別々のライフステージにおいて、
同じように転換期を迎える5人。
圧倒的な歌唱力の中にある葛藤や喜びを聴くうちに、
きっと自分を反射して見てしまう。
<二十代>を知るすべての人に贈る、
新感覚のオムニバス・ミュージカルステージ!
INTRODUCTION
『Party Worth Crashing』は、
パフォーマンスの内容や方向性を自由に決めることができる、
コンサート形式のミュージカルとして作られた。
一般的に知られるコンサートやミュージカルとは異なり、
気さくな会話やMCを織りまぜることで、
リラックスした雰囲気のパフォーマンスが追求されている。
本もなければ、プロットもなし。
しかしそれが、メンバーの持ち味を生かした自由な選曲を可能にしている。
About Kerrigan-Lowdermilk
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ミュージカル界で注目を集める、若手のミュージカルクリエイターユニット。
デビュー直後の2006年に、ジョナサン・ラーソン賞とリチャード・ロジャーズ賞を受賞。
2009年には、アメリカで最も活躍が期待されるミュージカルの作詞家として、エド・クレバン賞を受賞している。
オフ・ブロードウェイでデビューを飾り、現在では全米でそのステージを観ることができる。